山里恭太がそんな楽しみにしてたなんて私は思いもしなかった。


その日は思いっきりたのしんだ。浮き輪で遊んだり、船に乗ったりと、いろいろだった。こんなに楽しいのは久しぶりだった。




夕方。
海岸でいろんな話をした。
「今好きな人いる?」
山里恭太の突然の質問だった。
「え?」
一瞬とまどった。好きな人が山里恭太だったからだ。
「その顔はやっぱりいるんだ~。」



「あ、あのあ、あたし」
私はここで告白しようと思った。
「あたし、な、なな、山里恭太が」


「う!!」
山里恭太が突然胸を押さえてくるしみはじめた。