「ないんだ」



私は合わせていた手を力なく下げ、箸に手を伸ばした。



「……連絡、しても、何話したらいいかわからないし」



付け合せのポテトサラダをいじけたようにつつけば、由美子は大げさに肩をすくめて首を横に振った。