「私、遊ばれていただけの可能性が」 顔を上げてそう告げると、由美子は苦虫を噛み潰したような微妙な顔をしていた。 「……ていうか、砂川さん、アイドルなのになんでうちの大学にいたの?」 ふと、ずっと消化しきれていなかった疑問を思い出して身体を起こす。