「あの女のことは俺と砂川がどうにかする。お前はとにかくこいつのそばにいてやれ」 逢坂くんが私から離れて、由美子が近付く。 「ちょっと、優衣!?」 由美子の手が肩に触れた瞬間、安心感からなのか強烈な頭痛のせいなのかはわからないが、突然視界が真っ暗になった。 最後に見えたのは泣きそうな由美子の顔。そういえば、ずっと昔もこんなことがあった気がする。