そのあとも何があったか聞いてくることはなくて、砂川さんは私がいつも通り笑うようになるまで自分のことだとか、仕事のことだとか話してくれた。 さすが芸能人なだけあってわかりやすく面白いトークに、日が沈む頃には私は気付けばお腹を抱えて笑っていた。 この人に出会えて良かったと、心の底から思ってしまった瞬間だった。