精一杯の、好き。



私がそう答えたのと同時に、


「深実ちゃん~~!」「深実ーー!」


教室のドアから、菜那ちゃんと麻知ちゃんが顔を覗かせた。


「菜那ちゃん!麻知ちゃん!どーしたの?」


私は慌てて二人に駆け寄る。


「何って、はいこれ、深実のカバン。

 財布入ってるけど、気づいてないってことはもらっちゃっていいの?」


「あー!だめだめだめ~~!私の全財産!」


「全財産って大袈裟な。冗談だよ~はいどーぞ。」


私の必死さに麻知ちゃんは笑った。