幸い、改札を通るまで天道君どころか、知ってる人には誰一人として会わず。


なんだか朝から考えすぎて、ちょっと疲れたかも。
そう思いながら、一人でとぼとぼと学校への道を歩きはじめた。



今日もきれいな青空だなぁ…。

頭を空っぽにしたくて見上げた空は、昨日と同じ。


雲ひとつない澄み渡った青空だった。


春の青空って、夏とはまたちょっと違って、優しい青って感じがするから好きだなぁ、
なんて。

ちょっとロマンチックなことを考えていたら、後ろからポンッと肩を叩かれた。