背もそこそこ高くて、これはきっとモテるんだろうなぁというような容姿。 ドアを開けた手と反対の手はポケットに突っ込まれたまま、全員の視線が自分に注がれているのを無表情のままゆっくりと見回した男の子は、次に教壇に立っている先生を視界に捉えて……にこっと笑った。 「ちーっす!」 ドアを開けた手が、そのままおでこのあたりまで上がって陽気な挨拶と重なる。 ぽかんと見てた先生だけど、一呼吸置いた後に 「とりあえず空いてるとこに座れ」 とだけ言うと、出席を取る準備を始めた。