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みっくんの “彼女” になってから、
はや2ヶ月。


3月に入り、冬が終わってそろそろ暖かくなってきた、そんなとある土曜日。





「ねー、ちょっとそこのキミ〜」



「え……っと、私、ですか?」




突然知らない男の人に声をかけられ、人見知りが作動した。


ためらいながらも応えると、その男の人は嬉々として近づいてきた。




「ねえ、1人でなにしてるの?暇なんだったら、俺と遊ばない?」



「ひ、一人っていうか………暇なわけじゃなくて……」




ぐいぐいと迫りくるその人に、しどろもどろになりながらもなんとか交わそうとするけれど、


男の人の力に敵うわけがなく。




「ね、行こ?」


「………っや……っ!」




腕を強引に掴まれて、小さく悲鳴をあげたとき。




後ろから、大好きな声と香りに包まれた。




「なあ、“俺の” になにしてるわけ?」




苛立ちが全面に現れた声。

そのあまりの迫力に、私の腕を掴んでいた力が緩んで、その隙を見逃さずに私は手を振り払った。





「いやあ……別に、何も……」



後ずさりながら、冷や汗を流す男の人をみっくんは、キッと睨んで。




「だったら早く立ち去って。不愉快」




冷たく言い放った。