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終業式の日、俺は勝負に出ようとしていた。


12月25日、クリスマス。
別に俺はそんなこと意識したことなかったけれど。


今年は柄にでもなく、ひまりと過ごしたい……なんていう考えが浮かんでしまって。




浮かんでしまったからには実行するより他はない。



それに、ひまりに意識してもらう……チャンスだと思ったから。




だから、ひまりの帰りをわざわざ家の前で待ち伏せして。


実は緊張していたり。……ほんと、柄でもないけれど。



なのにさ、




『あのさ、25日って暇?』


『へ……25日?』





一瞬ひまりがきょとんとしたから、

これはいける………と思ったのに。





『あの……ごめんね、その日誘われてて……』




おずおず、と謝るひまりに嫌な予感がした。


なんとなく、その相手に予想がついてしまって。




だって、わざわざクリスマスを狙ってくるやつなんて……知れてるだろ。