【完】金曜日は、八神くんのモノ





そう思って、隣の彼を見上げると、バッチリと目が合う。


「先輩…一緒に帰ります……よね?」


一瞬だけその瞳が不安げに揺れた気がして、あたしは吹き出してしまう。



「そりゃあね、仕方ないからね」


…本当、ワンコみたい。



ほら、そうやってまた目輝かせてるし。

ブンブン暴れてる尻尾が見えても、違和感なさそう。



ニコニコと歩き出す八神くんの隣に並ぶと、唐突に手を差し出された。



「…?」


「え、繋がないんですか?…手。」



「!?え、なんで?!」


まるで当然だとでも言わんばかりの彼の態度に、一歩後ずさる。


何故?何故に手を繋ぐ必要が??




「ほら先輩。ワンコならリード握っとかないと」


「っ?!」