そう思って、隣の彼を見上げると、バッチリと目が合う。
「先輩…一緒に帰ります……よね?」
一瞬だけその瞳が不安げに揺れた気がして、あたしは吹き出してしまう。
「そりゃあね、仕方ないからね」
…本当、ワンコみたい。
ほら、そうやってまた目輝かせてるし。
ブンブン暴れてる尻尾が見えても、違和感なさそう。
ニコニコと歩き出す八神くんの隣に並ぶと、唐突に手を差し出された。
「…?」
「え、繋がないんですか?…手。」
「!?え、なんで?!」
まるで当然だとでも言わんばかりの彼の態度に、一歩後ずさる。
何故?何故に手を繋ぐ必要が??
「ほら先輩。ワンコならリード握っとかないと」
「っ?!」



