どきり、と心臓が鳴る。
図星だった。

彼と出会って、5ヶ月弱。


最初はうっとおしい、騒がしい奴だと思ってた。


けど、じゃあ、今は?
今、あたしは八神くんのことをどういう風に見てるの?


…わからない。
わからないけど、でも、秘密にされた関係にイライラしてしまうくらいには、八神くんのことを好き、なのかもしれない。



「あたし、八神くんのクラス知らないもん」


唇を尖らせて言うと、理彩は「え、マジ?!毎週話してるのに??!やっばウケるー!」とかなんとかで腹を抱えて笑う。

って笑いすぎ。




「八神くんは図書室に本借りに来てるだけだから!知るわけないじゃん!!」

「ごめんごめん、そんな怒んないでよ〜。ちゃんと教えたげるからさ!
でもそれでも彼って割と有名だし、知ってると思ってた」

「………別に知らない。興味ないもん」


「あーはいはい意地っ張りめ」

「意地なんて張ってない!!」