それからの毎日はあっという間に過ぎて。
毎日放課後に居残りしては、応援弾幕の制作。
どうやら赤組らしいあたし達は、朱雀をイメージしたデザインとスローガンを考えては、紙にペンを走らせたり。
ペンキを買いに行く時になぜか全く関係のない新堂くんと一緒に買い出しさせられたり。(なにもなかったけど)
そんなことをしていたら1週間なんてすぐに過ぎ去って。
「あ、新堂くん。あたし今日は……」
「大丈夫、わかってる。弾幕作り頑張って」
「あ、ありがと……」
……今日は、金曜日だったりする。
「さーて、常連くんは今日 真琴が来なくてどんな反応するのかねぇ?」
ふんふーん、と鼻歌を歌いながら、理彩が刷毛とペンキを持ってくる。
…なにがそんなに楽しいんだか。
もしそれがあたしと八神くんの間に溝ができたことが関わってるなら、非常に非常に悪趣味だ。
あたしはデザイン画を見つつ、理彩から刷毛を受け取る。
「どんな反応もなにも…。
八神くんは別にあたしに会いにくるのが目的な訳じゃないんだから…」



