【完】金曜日は、八神くんのモノ




なんだこれ。…なんだこれ。


なんか…



ムズムズして、恥ずかしい。

にやけそう。



かかか、と頬を染めるあたしに微笑んで、新堂くんは、そっと呟く。



「本当…柊って、…………」





ま、まって新堂くん。その伸びてる手は何。


もしかしなくてもこれは、あの『髪クシャ』的なアレなのではーーーー…


そう思って、ギュ、と目を閉じた、その時。











「せんぱぁい、図書室は私語厳禁!…じゃなかったんですか?」



「………………………!」






ーー何故だ。

何故に戻ってきたんだ、八神くん。



「…八神くん、さっき図書室出てったじゃん。なんでいるの?」


「……。今グサっときましたよ、グサっと。図書室で本読んで何が悪いんですかー」


「……うっ、ま、まぁ、それは………」




ちょっと、歳下に言いくるめられてどうすんのよ、あたし。


もっとちゃんとしなさいよ!!




自分で自分にツッコミを入れていると、突然グイ、と片手が持ち上がる。




「うわ!…なに。」


「先輩、一緒に帰りましょーよー」


「今、図書委員の仕事中なの。わからない?」


「…ちぇっ。じゃあ終わるまで待ってます。確か17時30分まで、でしたよね?」



「………なんで知ってんの」


「えへへ〜」



いやね、えへへ〜じゃないのよ。先に帰れって意味だったんだけど?!




…今日は、新堂くんと帰れると思ってたのに。






ほんっとこいつ、



めんどくさい!!!!!!!













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