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「っはぁ…はぁ…っ、最悪…っ」
はてさて。あれから一夜が明けて、今日は八神くんと(強制的)デートの日。
まぁ待ち合わせ場所に行って丁重に断ってくるだけの話だから、こんなに走らなくてもいいんだけど。
やっぱり、先輩としては約束の時間に遅れるなんてこと、あってはならないじゃん?
だから、それだけの話。
…って。
「…なんでもう来てるわけ………」
現在時間、9時45分。
約束は確か、10時のはず。
それなのにも関わらず!なぜもう待ってる?!
まさか時間間違えてたなんてことないよね?!
「っ、八神くん…」
慌てて駆け寄れば、
「あれっ、先輩。早いですね?」
キョトンとした彼の顔。
「だ、だって八神くんが待ってるから…!時間間違えたのかと思った…」
はぁっと大きく息をつく。
こんなことなら、もう少し遅くてもよかったじゃない。
「…で?今日の用件は?つまんなかったら帰るし」
「えー、先輩、俺と出かけてくれるためにその服着てきてくれたんじゃないんですか?
俺かなりドキドキしたのにーー」
「ばっ、馬鹿言わないでよ、着てくる服がこんくらいしかなかったの!それより、用件!」



