【完】金曜日は、八神くんのモノ




ポンっと肩を叩かれて振り返ると、そこには見たこともない男子二人組がニコニコと私を見ていた。

…いや、本当に誰。
見た感じはあたしより歳下…?


瞬間脳内に浮かぶ尻尾振ってヘラヘラしたあいつに、ブンブンと首をふる。

ちょっとさっきからあたし、あいつのこと考えすぎじゃない?!


それにしたって、あたしには何か歳下に縁でもあるのかしら。



「…なに。」

あたしを掴む腕を引き剥がそうとするも、意外に力が強くて、中々外せない。

あー、うっとおしい。
今時ナンパに引っかかるとか、つくづく歳下男子に運のない奴……




「あれ?柊?」

…顔を上げなくったって、わかる。毎週金曜日、隣で聞いている愛しい声。


「新堂くん……」



腕を掴まれるあたしと腕を掴む男子2人を交互に見た新堂くんは、そのままあたしの手を男子から引き剥がして、あたしを背中に隠す。


「……ねぇ、君たち、何してるの?」

「っ、」


普段の彼からは想像出来ないような冷たい声に、あたしまでゾクッと背筋が凍って。


「い、いこーぜ」と2人の男子達はさっさと逃げてしまった。