…なんて。
「そんな訳はなかった………」
モールに着いてすぐの可愛らしい洋服店の店員さんに『彼氏じゃない男子とデートする時ってどんな服がいいですか』と聞いたところ、すんごい複雑そうな表情をされてその後手に取ったのは、淡いピンクのスカートと白い襟付きブラウスのセット。
…まるで女の子が着るみたいな服。
いや、あたしだって女の子だけど!!
だってこんなの、絶対似合わない。八神くんに笑われて終わるだけじゃん。
「あ、あの、この服は……」
さっさと断って帰ろう、と店員さんを見上げた時。
「是非着てみてはいかがでしょう!?お似合いだと思いますよ〜」
「えっ、いや、あたしは……っ」
遠慮しようと、思ってたのに…!
グイグイと引っ張られるままに更衣室に投げ込まれて、渋々それを手に取る。
「……ものは試し…ね。」
はぁ、とため息をこぼして、着ていたパーカーをバサっと脱ぎ捨てた。



