「へー!ここですか、先輩が言ってたお店って」
「……ま、あね……」
ちょっとオシャレなパスタのお店。
理彩と行くなら良かったんだけど、八神くんと入ったならそれは途端に放課後デート中のリア充と化する。
あー、八神くんとか、カップルとか…!ないわ……!!!
どうか、どうか同じ学校の人、この店に入って来ないでね…!
心の中で祈りながら、オーダーを取りに来た店員さんに、悩みに悩んだ末トマトクリームパスタを注文。
八神くんは、梅しそのパスタを注文していた。
「…なんか、意外。」
「なにがですか?」
店員さんが去った後、八神くんの顔を見て呟くと、彼は不思議そうに首をかしげる。
「八神くん、もっと味濃いの食べるのかと思ってた。」
「……なるほど。」



