【完】金曜日は、八神くんのモノ





「へー!ここですか、先輩が言ってたお店って」


「……ま、あね……」



ちょっとオシャレなパスタのお店。

理彩と行くなら良かったんだけど、八神くんと入ったならそれは途端に放課後デート中のリア充と化する。




あー、八神くんとか、カップルとか…!ないわ……!!!


どうか、どうか同じ学校の人、この店に入って来ないでね…!




心の中で祈りながら、オーダーを取りに来た店員さんに、悩みに悩んだ末トマトクリームパスタを注文。


八神くんは、梅しそのパスタを注文していた。






「…なんか、意外。」


「なにがですか?」




店員さんが去った後、八神くんの顔を見て呟くと、彼は不思議そうに首をかしげる。






「八神くん、もっと味濃いの食べるのかと思ってた。」


「……なるほど。」