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翌日、学校も終わって理彩とご飯を食べにいくことになって、またいつものパスタ店……ではなく、今回はファストフード店。
まあ毎週昼にパスタを食べに行けるほどあたし達もお金があるわけじゃないし、いいんだけど。
2人席に腰掛けて注文したポテトとハンバーガーを広げながら、昨日の新堂くんとの件を理彩に伝えると、理彩は「ほら〜やっぱりー!」とニヤニヤ笑いながらポテトをつまむ。
「絶対新堂くん焦ってるよね〜。来週辺り、告白されたりして」
「こっ…?!、な、ないない!あたしと新堂くんだし、そもそも釣り合わないよ」
だって新堂くんがあたしと出かけるのは妹さんの誕プレを買いに行くのに参考にしたい人が身近にいなかったからで。
金曜日の担当があたしじゃない誰かなら、きっとその子に頼んでたはずなんだから。
ブンブンと首を振ってハンバーガーの包みを開くと、理彩は「そーぉ?」なんて言いながらもぐもぐとポテトを食べ進める。
「真琴がそう思ってるんならまあ仕方ないしいいんだけどさぁ?
とりあえずアレだね、常連くんには言った方がいいと思うのよ」
「…八神くん?」
何故。
いや、別に最初から言うつもりだったんだけど、理彩がそう言うのなら少し意味合いが変わってくる気がするから。



