【完】金曜日は、八神くんのモノ





……は?

え、いや……は???



「なんなの、『なんちゃって』って」


「なんとなく、言ってみたかっただけなので〜」


ヘラヘラ〜と笑う八神くんの横顔を、じとーっと見つめる。


まぁ、八神くんは歳下だし、あたしは歳上だから、恋愛対象にはならないってことくらい、わかってる。

そしてきっと、あたしがわかってるってことも、八神くんはわかっていて。





…だけど!!!


普通冗談でもそんなこと言う?!!


気まぐれで女の子の気持ちを弄ぶのも、いい加減にしてほしい。




あたしはするり、と繋がれた手を離した。

八神くんが、ちょっと驚いた顔で、こっちを見る。



あー…でもなー、さっきのなんか、悔しかったしなぁ。
歳下の男の子に、振り回されるだなんて。




…だからちょっと、イジワルしちゃお。