漣side*



「ねぇ、美歩ちゃん。
俺ってさダメな彼氏かな?
追いかけたのに美歩ちゃんに先越されちゃうし、美歩ちゃんみたいに美羽のことちゃんとわかってやれてんのかな…」

「は?そんな弱気な男が美羽の彼氏とかやってられんの?
美羽は学園1のマドンナだよ⁉
漣くんのかわりなんかいくらでもいる。
でもさ、美羽は漣くんのことを選んだ。
漣くんのことが好きだからさっきだって泣いてた。
あんなに大粒涙流させて別れるとか言わないよね⁉」

「俺だって美羽のことわかりたいし、大好き「だったら、なんではやく追いかけないの?
はやくいきなよ、狙ってる男なんていくらでもいるし。
今もどっかで泣いてるんじゃないの?」

「行ってくる…」


多分美羽は屋上にいる。
悩んだりすると絶対屋上に行く。
だから、はやくいかなきゃいけない…


ダダダダダ


「美羽‼‼‼」

「漣?グスンッ」

「ごめん…「言わないで、別れるなんて言わないで‼
美羽が悪かった、だから、だから、、、だか、、ら泣」


ギュッ


「え?グスンッグスンッ」