「信じてなさそう」
「そ、そんなことは……」
「今度その子に迫るときは、許可とるね」
そんな報告、いりません。
勝手にいちゃついていて下さい。
「そこの公園寄らない?」
通りがかったのは、ベンチと小さな池しかない公園。
ブランコや滑り台などの遊具は一切なく、子供はめったに遊んでいない。
たまにおじいちゃんやおばあちゃんがいるけれど、もう日がかげり始めていて、誰もいない。
「あんまり遅くなると、お母さんが心配するので……」
「お願い。少しだけ僕の話を聞いて欲しいんだ」
「……っ、」
そんな風に先輩から頼まれたら、断れないじゃないですか。
先輩と2人、ベンチに座る。
放課後デートみたいでときめいてしまいそうだ。
しかし、勘違いをしてはならない。
先輩には、好きな子が、いる。
先輩の話って……なんですか?
のろけ話は、聞きたくないです。


