僕に、恋してみたら?



先輩の想いを感じる。

表情から。声から。

全てから――その子のことが、とても大切だというのが、ひしひしと伝わってくる。


先輩と後輩。

その関係を、変えられはしないんだ。


わかっているのに。

そんなことは、知っていたはずなのに、改めて思い知ることで胸が苦しい。


「どんな子……なんですか」


聞いてどうするんだろう。

どうして聞いちゃうんだろう。


「一生懸命な子……かな」


わたしとは、違う。


「最初は、変わった子だと思った」

「変わった子?」

「僕に迫られて、拒否反応をしめしてきたから」


そこは、わたしと同じだ。

って、先輩。

誰しもが自分を受け入れるなんて思ってませんか?


「たしかに先輩は、素敵な人ですよ? でも、相手の気持ちを無視して迫るような真似しちゃダメです!」

「肝に銘じておくよ」
クスリと笑う先輩。

ほんとかなぁ。