ここで俺たちにとって一番面倒臭い質問が投げかけられた。その質問に、横で陽葵が舌打ちをした。
あーわかるよ。舌打ちしたい。
「巴稀が7月6日の23時58分、私が7月7日24時2分生まれ」
「親がそのままにしたんだよ」
朝からのイライラがピークだったのか、額に血管を浮き上がらせながら話す。
もう、この際イケメンだとかいうものは捨て去ろうと思った。
「わかった?」
陽葵の一言で周りの奴らはチラチラと散っていった。
「…はー」
思わずため息をもらしてしまう。
「何か、ごめん巴稀。私のせいだよね」
落ち込む陽葵は気持ち悪いからやめて欲しい。
「いや、内緒になってたのがおかしかったんだよ」
何かと、先生にも迷惑かけてたな。