「しかも、一緒に暮らすんだすし」
うん、そうらしいね。
冷静になって部屋を見ると、そこにはトランクがあった。ミント色の、いつも陽葵が使用してるやつだ。
でもさ、
「何で、今日なの?」
「んー…なんとなくなんだけど」
なんだよ、なんとなくって。
もー、まじで陽葵の急な行動にいっつも巻き込まれてる。
実は俺たち、高校では双子ってことを黙ってた。まぁ、色々あって。
だけど、凜に見られたから今日で終わりか。結構呆気なく終わった。
「あ、弁当よろしく」
「は?何でだよ」
「私、料理したくないし。その代わり、お金もぎとってくるから」
…もぎとらなくていい。
普通にバイトって言えよ、女なんだから。
こうして、俺と陽葵の生活が始まった。