家に帰ってベットに身を任せる。

色んなことがあって、疲れた。

全部俺がやった。

葬式があって

遺品を整理して

とにかく

疲れた。

泣いて、泣いて……

俺は起き上がった。
なんとなく机に目を落とす。そこには、あの日に送られてきた手紙。
俺は、その手紙を開けて読む。
……

成宮くん

今日は、お母さんと一緒にいてほしい。せっかくクラスのみんなと遊ぶ日で、私たちが仲良くなれる日でも。
お母さんから、離れないでほしいの。

「……っ!」
涙があふれる。

この手紙は、今日絶対に読むこと!

「クソっ……」

「クッソォォォォォォォォォォ!!!!!」

手紙を読んでいたら、
母さんは、死ななかったかもしれない?
わからない……
変わらなかったかもしれない。
でも…

だって、

死んだ原因が、

頭を殴れたことによる傷だぜ?

犯人は捕まった。俺的には、死んでつくなってほしい。





色あせる。
俺の世界が。





涙の水が、色ずいた絵の具を、グチャグチャにして、灰色に、黒に、


薄汚い色にしてゆく。