海晴くんがこんな風に私が作ったおかずをおいしそうに食べてるのを見ると、明日は何をお弁当に入れようかとか考えちゃう。
私はこの頃少しおかしい。
自分の気持ちがわからなくなる。
目の前に海晴くんがいない時まで、彼のことを考えている。
放課後になると、いつも通り樹里と海晴くんは部活に行き、私は相変わらず、廊下をフラフラしていた。
吹奏楽部の演奏は今日は屋上から聞こえてくる。
オウジの記憶、オウジの面影を捜しながら、当てもなく歩き続けると、音楽室に着いた。
誰もいない音楽室に入ると、そこには有名な音楽家たちの肖像画が並んでいる。
みんなこっちを見ているようで少し怖くなる。
グランドピアノの椅子に座り、そっと鍵盤を指で押した。
ソの音が響いた。
鍵盤のタッチ、耳に響く音。
こんな風に、放課後ここへ来たことがあったような気がした。
窓から風が吹いて、吹奏楽部の演奏が始まる。
「ラバーズコンチェルト…」
右手の指が自然と動き出す。
ラバーズコンチェルトのメロディを、グランドピアノで奏でると私の頭の中、何かがはじけるように記憶があふれ出す。
私はこの頃少しおかしい。
自分の気持ちがわからなくなる。
目の前に海晴くんがいない時まで、彼のことを考えている。
放課後になると、いつも通り樹里と海晴くんは部活に行き、私は相変わらず、廊下をフラフラしていた。
吹奏楽部の演奏は今日は屋上から聞こえてくる。
オウジの記憶、オウジの面影を捜しながら、当てもなく歩き続けると、音楽室に着いた。
誰もいない音楽室に入ると、そこには有名な音楽家たちの肖像画が並んでいる。
みんなこっちを見ているようで少し怖くなる。
グランドピアノの椅子に座り、そっと鍵盤を指で押した。
ソの音が響いた。
鍵盤のタッチ、耳に響く音。
こんな風に、放課後ここへ来たことがあったような気がした。
窓から風が吹いて、吹奏楽部の演奏が始まる。
「ラバーズコンチェルト…」
右手の指が自然と動き出す。
ラバーズコンチェルトのメロディを、グランドピアノで奏でると私の頭の中、何かがはじけるように記憶があふれ出す。


