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「あ、和斗!」

「どした?」

「ほら!みて!」


あたしは花壇を指さす。


「お、咲いてる」


和斗が嬉しそうに花壇に駆け寄る。


「花咲か爺さんになれたね」


和斗の手をとる。


「な。やっとな」


和斗もあたしの手を握り返す。


「和斗とあたしの花」

「俺と愛音の花」


あたしたちはにっこりと笑い合う。


「いまさらだけどここって学校だけど普通に種植えちゃってよかったの?」


「ほんといまさらだな」


和斗がおかしそうに笑ってる。


「いま思ったんだもん」