突然の異変に手を止めざわつき始める男達。



騒音はすぐに倉庫を包み、



消える。




しばらくの沈黙。




その沈黙を破ったのは、倉庫の入口のドアを蹴破る音だった。




ゾロゾロと入ってくる男達に
警戒しつつもイイところを邪魔されイライラする男達。



「てめーらどこの誰だよ。てかここになにし………………に………………」


威勢よく啖呵をきった男が息を飲んでいく。


それはその男だけではなく、私を犯そうと数秒前までニヤついてた男達全員が顔から血の気が引いていく。


「なっ……んで、夜蝶會(やちょうかい)が……!?」


青ざめた男達にさっきまでの勢いは微塵もない。




そんな奴らに呆れながらも



「柊弥(とうや)!おっせーよばーかっ!」



入ってきた男達の先頭に立つ男に怒鳴るも、そいつは笑って返す。



「わりーな笑笑
にしてもずいぶんいい格好してんじゃねーか、未春笑笑」


「うるさいな、油断したんだよ!」


笑ってたその男は真顔になり私に問う。


「で、こいつらに何された?」


ポカンと見てた男達は話の的にされビクリと肩を揺らす。


「お腹殴られた」


「そーか。じゃあちゃんとお返ししてやらねーとな。」


男達は事態の重さにようやく気がついたのか、泣きそうな顔をしてるやつまでいる。



彼は比嘉 柊弥(ひが とうや)
関東一の暴走族として、大小たくさんのグループを傘下に持つ、夜蝶會(やちょうかい)
の総長。



そして、私の彼氏である。





「人の女に手出したんだからさ、それなりの覚悟………………しろよ?」





私でもゾクッとするくらいの殺気に空気が一気に凍りつくのがわかる。



怒鳴り声と共に動き出したのは柊弥とその仲間の男達だった。


私を犯そうとしていた奴らは手を出す暇も、逃げる暇もないまま、みな、散った。