最初の角を左に曲がってキツめのカーブを全速力で走っていく。



方向的にそうすれば街の本通りに出られるだろう。


そう思った。




けど、カーブを走り抜けた私の目に映ったのは本通りでも、そこを通る車でも人でもなく、



灰色のコンクリートの壁だった。


右にも左にも道はない。




………………ウソでしょ……?




「あ~ぁ笑笑
残念っ行き止まりだねっ笑笑」



ばっと後ろを振り向く。


少し息が上がりながら、勝ち誇ったような気持ち悪い笑みを浮かべた男達。




「逃げちゃダメだよ~。大人しくしてればイタイコトしないのにさ笑」


そんな言葉を発しながらジリジリと寄ってくる男達に壁まで追い詰められる。


「普通に俺たちだけでイイことしようと思ってたけど、もっと面白いことしよっか笑」



そう1人の男が言い終わると同時にお腹を激しい痛みが貫く。


男に殴られたんだと理解しながら、お腹の痛みに意識を手放しながら滲んでいく視界に
最後まで映ったのは男達の背筋が凍るようなキモチワルイ視線だった。