でも彼は気持ち悪がらないで面白そうに笑いながら、手を引いて自分の隣に私を座らせた。 男の子に手を握られたのも初めて。 その日は帰った後もドキドキが収まらなかった。 *** 当番で図書室のカウンターに稲穂ちゃんと座っていると、先輩が友達と入ってきた。 先輩は図書委員長で、風見悠祐っていう名前みたい。 委員会で何を話したか何にも覚えてないけど、それだけはしっかり覚えていた。 「あっ、春代ちゃんじゃん」 今日当番だったんだ!とにこっと笑った顔が可愛くて、また心臓がドキドキした。