それから色々な話で盛り上がり、気づいた頃にはもう空は真っ暗になっていた。 「じゃあ、そろそろ失礼します」 「引き止めてごめんなさいね。またいつでもいらっしゃい」 「ありがとうございます」 俺は深々とお辞儀して、白川家を後にした。 「ただいま」 「あ!おかえり蒼太!」 家に帰ると、稲穂が可愛らしい笑顔で抱きついて来た。 抱きしめ返すと、嬉しそうに笑ってる。 可愛いな、もう。 思わず額にキスを落とした。