目が醒めると、昨日あのままキッチンで蒼太と抱き合いながら眠ってしまっていたようだった。 目の前にあった蒼太の綺麗な顔に、びっくりして飛び起きた。 「びっ!びびっくりした……」 「……こっちのセリフなんだけど……」 私が飛び起きた反動で、蒼太も起きてしまった。 私は頭を掻きながら、平静を装って「おはよう!」とやや大きめの声で挨拶をした。 それに目を擦りながら、掠れた声で返してくれた。