「あなたの考えてることなんて聞かなくても分かるわよ」 お母さんが鋭い目線を向ける。 ビクッと体が震えた。 「あなたのやってることは、良いことなんかじゃない。あなたには経験がないからわからないの、色々とね」 それを聞いて、私は顔をあげる。 良いことじゃない? どういう意味かわからなくて、お母さんの顔 を見つめて、次の言葉を待つ。 でもお母さんは大きな溜め息をついて、リビングへ戻ってしまった。 なんだよぅ……。 暫くそこに立ち尽くしていたが、私も小さく溜め息をついて、自分の部屋に入った。