幼なじみの秘め事

「大翔くん!」


昼休み、愛望ちゃんが大翔の席にいく。


「早川くんにべったりだね」

「早川ずりー」


クラスの男女がみんな2人のことを見てる。


「なんなんだよ」


大翔は迷惑そうな顔をしながらも
愛望ちゃんに反応をしてあげてる。


「これ、あげる」


愛望ちゃんが頬を染めながら何かを渡す。


「...困る」

「え?」

「プレゼントとか困る」

「違うから!家にあったやつなの!」


愛望ちゃんが必死に否定する。


「ふーん」


そう呟いて、大翔は包み紙を開ける。


「え!これ!」


開けた瞬間すっごい笑顔になる。


「たまたま前に行ったライブで当たったの」

「まじ!?いいの?」

「うん」

「お前いいやつだな!」


愛望ちゃんの頭を撫でる。


チクッと胸が痛む。