幼なじみの秘め事

「...なにがいけないのかな?」


愛望ちゃんがあたしに聞いてくる。


「え?」

「心羽ちゃんなら幼馴染みだし...」

「...さぁ?そういう話はしたことないし」

「せっかくお互いアイドル好きで話も合うのに」


愛望ちゃんがしょぼんとした顔をする。


もう少し大翔も言い方があった気もするけどね。


「昨日も会うけどそういう為に会うわけじゃないって言ってたし、興味がないんだと思うけど...」


しょんぼりしている愛望ちゃんを放っておけなくて、なんとなくのフォローをする。


「あたしが嫌とかじゃないってことよね」

「それはないと思うよ」

「それならいいの」


愛望ちゃんが笑顔になる。


かわいいよなぁ。
こんなカワイイ子に思われるなんて。
願ったり叶ったりじゃん。