side蓮夜





「若、今日はもう終わりですよ」



「そうか…」




車の中から見える風景はもう見慣れたもの
光るネオンが目にあたる。


何気なく見ていた外に、気になる路地裏があった。
いつもなら見逃す…だけど、どうしてか
行かなくてはと…そんな気がした



「柚希、止めろ」



「え?」



「いいから」




訳も分からずに止められた車から
俺は下り、すぐにあの路地裏に足を運ぶ。




「おい蓮夜っいきなりどうしたんだよって…
その子は…」



「真浪、凜華」