私は持っていたお盆で自分の顔を隠し、
向かい合わせのソファに座った。
「どうしてそっちに座る?」
「わ、私何かが貴方の隣だなんて…」
「俺は隣がいいけどな」
「え!?ちょっ!?」
蓮夜さんは私の座っている方のソファに来て
私の膝を枕にしながら眠ってしまった。
この状況はどうするべきなのか…
起こすわけにもいかないよね?
仕事とか私なんかのことでいろいろ疲れてる
みたいなのに…
にしても、髪の毛ふわふわ…
睫毛も長いし、羨ましすぎだよねこれ…
そういえば、父さんも睫毛長かったな…
死んだ母さんも写真で見ただけだけど
凄く綺麗だったし…そんな2人の娘が
私だなんて…何か申し訳ないな…
「泣くな…凜華」
「へ?」
私はいつの間にか起きていた蓮夜さんに
流れていた涙を拭われていた。