パタパタと鳴り響く足音。
あたりは何も見えないほど暗く、
ここが何処なのかさえ分からない。
もちろん走ってる人が誰なのかも
分からなかった。
「り...るり...るり...」
何処からか私を呼ぶ声がする。
低い男性の声で何処か懐かしい気もする。
しかし私には誰の声だか分からなかった。