彼らの姿はとても儚くて





涙を拭う。


もうしばらくすると夜があける。


机の上に遺書を置いた。


部屋を覗くと、母親が起きていた。



自分よりもう随分と小さくなった母親を抱きしめた。


「行って参ります」


自分は、夜があける前に家を出た。



彼女の家までの道のりは、とてもとても遠かった。