内装もほとんど出来上がり、庭もほぼできた。


中島さんには本当にお世話になったから、何かお礼がしないなと思ってると。


隼人がいきなり話しかけてくる。


「今度、飯食いに行かない。」


誰と?


「はなを誘ってるんだけど。」


中島さんが止めておきなさいと言ってると、直ぐ近くに朝陽さんがいた。


「ほら、はなさんにおかしな虫がつかないか、心配で来たみたいね。」


本当に来てくれたんだ。


嬉しくて、朝陽さんに駆け寄った。


「隼人、はなに手を出したらただでは済まないから。」


朝陽さんは変わったねと言いながら、隼人がホテルの中に入っていく。


「朝陽は本当に変わったわね。こんなに過保護だとは思わなかったわ。」


朝陽さんははなは特別だからと、さらりと言う。


嬉しいけど、恥ずかし過ぎる。


はなさんは朝陽に愛されて幸せね。私の彼は電話もくれないし、本当に付き合ってるのか、疑いたくなる。


中島さんが一人言のようにブツブツ言うと。


中島から連絡すればいいことだろと朝陽さんが言った。


中島さんはそうねと少し寂しそうに笑う。


恋愛は本当に難しいと思う。


私はこのまま朝陽さんと結婚して大丈夫なのだろうか。


それにしても朝陽さんの笑顔が眩しすぎます。


思わず顔がにやけた。