朝陽さんの幼馴染の武史さんとは夕方又会う約束をして別れたけど、別れ際、夏世さんにさっき言ったことは本当だからね。


え、本当って。


「私はずっと朝陽が好きだったの。でも、朝陽には好きな人がいて、仕方なく諦めた訳。」


そんな爆弾発言されても、どうしたらいいのか分からない。


30才の朝陽さんはそれなりに恋愛をしてきたと思うけど、ずっと好きな人がいただなんて。


それって、誰なの?


朝陽さんに確かめたいけど、今は聞く勇気がない。


楽しいはずの新婚旅行が不安だらけになってしまった。


ため息ばかりついてると、はなが好きなお菓子を作ってる所へ行こうと。


北海道のお土産の定番のお菓子。


あれが大好きで、取り寄せたりもしてる。


今は夏世さんの言葉を忘れ、楽しむ事に決めた。


大好きな朝陽さんとは手をつなぎ、そのお菓子のテーマパークへ向かう。


楽しい。


お土産にたくさんのお菓子も買った。


どう背伸びをしても、私は私だから。


無理はしたくないし、朝陽さんにたくさん甘えよう。


「朝陽さん、北海道へ連れてきてくれてありがとう。朝陽さんの事をもっともっと好きになりました。」


朝陽さんはたくさんの人がいる中で私をきつく抱きしめる。


「このままホテルに連れて帰りたいよ。はなをたくさん愛したい。」


それは嬉しいけど、まだ、観光を楽しみたいです。


小〇にも行きたいし、旭〇にも行きたい。


たくさん朝陽さんとデートしよう。


一週間、朝陽さんは私だけのもの。


嬉しくて、顔がにやけた。