あるとき、翼はわたしにこういったよね。


「もっと勇気を持って生きてみないか?見えない壁の、この先の向こうへ……。美鈴にはなんてことない、重たい壁。すぐに乗り越えちゃいなよ」

とか。

「美鈴ならできる」

って………。


そう言って、わたしの髪をぐしゃぐしゃにするんだよね………。