その後3〜4時間がたちお開きになり其々帰っていく。

「今日は楽しかったよ!ありがとう」

あたしはお礼を言って山下の家から出ようとした。

「あ、木原さん暗いし送っていくよ」

川野くんがあたしに言う。あたし以外に1人で来た子はいなかった様だ。


「待って〜私も行く!」

やはり着いてくるみたいだ。

山下は慌てて靴を履いてきた。川野くん、あたし、山下は大きい庭を出てあたしの家に向かい始めた。

その帰っている途中だった。

「ママぁ、ぱぱぁ 楽しかったよ!」


幼児女の子とお父さんとお母さんだと思われる人と3人仲良く手を繋いでいる姿が見えた。

その子のお母さんの手にはケーキの箱が入った袋を持っていた。

「誕生日かなぁ?ケーキいいなぁ」

山下がケーキの箱を美味しそうに見つめる。