「先生が考えた結果、くじ引きにする」

「「えぇ」」

クラスの大半はブーイングが起こる。あたしは大丈夫。さっき飴を舐めたから。

ぐじを引いた。


「え?」

川野くんは一番後ろの席で私は一番前の席だ。川野くんの近くの席にみぃとりんがいる。

なんでだよ。やっぱ、あの飴女の話嘘かよ 。あたしは怒りを抑える。

「先生」

後ろの席の方から、声が聞こえた。


「ん、どうした?岡田?」

岡田さんだった。岡田さんは一言でまとめると地味メガネ。


「視力が悪いので前の方の席に変えてほしいほしいのですが……」



「そうか!ごめん」

先生と地味メガネじゃなく岡田さんが話している。


あたしにとったらどうでもいい会話だ。早く飴女に文句を言いに行きたい。

「う〜ん、じゃあ木原!岡田の席と交換してくれないか?」

あたしかよ……めんどくさい。あたしは荷物をまとめる。

「は〜い、分かりました」


適当にあたしは返事をし、後ろの席に向かう。