「助けて…」
女の子に助けを求める。女の子は一瞬だけ振り返って笑って歩いてしまった。

そうだ…川野と山下に。あの2人なら助けてくれる。

「お願…い。助、け、、て」
無理やり声を出す。


「木原さん!木原さん」
2人の大きな声にかき消され私の声は届かないもちろん、私の方を見てくれない。

誰も私を見ていない。



私は涙を流し目を閉じた。