雪景色が広がる中、ぼんやりと輝くのはイルミネーションの光。 むせかえる人混みにのまれながらも、私は1人で歩く。 ほら、キミがいない街なんて楽しくないよ。 もうあの日のように向かい合うことはできないのかな。 「あれは冗談だよ」って、笑い飛ばしてくれないのかな。 キミと会えなくなった日から、私の時間は止まったままなのに。 再び動き出すのはいつなんだろう。 いつの間にか、夜が近づいていた。