「────俺も好きだ。

ずっと、ずっと好きだった」



そんな言葉が聞こえた途端、私の体は確かなぬくもりに包まれた。



周りの雪も溶けるくらいに熱い、キミの体温に。




ずっとこうしていたい。



もう離れたくない。




「高校も違うし、遠距離になって無理させるくらいなら振った方がいいと思ったんだ。

でも」




俺はやっぱり、ユキじゃないとダメだ。



その言葉だけで、今までの苦しみも全部、水となって流れていくような気がした。