「咲夜さん?」
「……もう二人だけの話は終わりましたか?」
「え?そんなつもりじゃなかったんですけど……すみません」
でも、確かに二人で盛り上がっちゃってたしなぁ。
一人除け者にされたみたいで面白くないよね。
悪いことしちゃったかも。
「ほっ。咲夜様もまだまだ若いですなぁ」
垣内さんが私達のやり取りを聞いて、ニコニコと笑いながらお茶をすすっている。
そういえば咲夜さんって何歳なんだろう?
実際若く見えるけど……。
たぶん、私よりも五個くらい下そう。
「……垣内さん、うるさいよ」
「ほっほっほっ」
垣内さんは咲夜さんの恨みがましい視線をものともせず、好々爺然とした笑みでもって返した。
それには咲夜さんも毒気を抜かれたようで、肩をすくめて溜息をついただけだった。
「さぁさぁ。お茶が冷めてしまう前にお飲みくだされ」
「いただきます」
ほのかに鼻をくすぐる日本茶の匂い。
口をつけると、まろやかな甘味がふわりと広がった。



