「南さん、お約束の時間まであと十分ですよ。」
秘書の松山が、社長室の扉をノックする。
「ああ、ありがとう。」
俺は、ラップトップを閉じて、スーツの上着に腕を通す。
歩きながら、松山も後ろからついてくる。
「お車で行かれます?」
「すぐ近くだろ? 歩いて行くよ。」
と俺は笑う。
「そう言われると思ってました。でも、雨が降り出しそうで。」
「じゃ、傘を」
雨がふりそうなら、ビルの中で弁当でも注文して打ち合わせするんだったかなと少し後悔した。
相手方もきちんと傘を持ってきていればいいが。
「ビニール傘でいいから何本か余計に持ってきて」
「あ、はい。・・・・下で、広報の課長もお待ちしています。」
「ん。」
俺は足早にエレベータに乗り込んだ。
秘書の松山が、社長室の扉をノックする。
「ああ、ありがとう。」
俺は、ラップトップを閉じて、スーツの上着に腕を通す。
歩きながら、松山も後ろからついてくる。
「お車で行かれます?」
「すぐ近くだろ? 歩いて行くよ。」
と俺は笑う。
「そう言われると思ってました。でも、雨が降り出しそうで。」
「じゃ、傘を」
雨がふりそうなら、ビルの中で弁当でも注文して打ち合わせするんだったかなと少し後悔した。
相手方もきちんと傘を持ってきていればいいが。
「ビニール傘でいいから何本か余計に持ってきて」
「あ、はい。・・・・下で、広報の課長もお待ちしています。」
「ん。」
俺は足早にエレベータに乗り込んだ。


